○とんとん餃子の名前の由来からお聞かせ下さい。
最初は名前は無かったんですよ。
メニューを見ていただくと分かりますが、たんなる餃子だったんです。
板橋のいっぴんの選定のときに、区役所の担当の方から名前をつけて下さいと言われたんです。
時間も無かったのであせってつけたのですが、
餃子が大きいということ。
開店してからとんとん拍子に来たこと、これからもとんとん拍子でいってほしいという願い。
今はやっていませんが、マスターの実家は板橋区で初めて養豚業を初めたこと。
“とんとん”という響きが愛嬌があって、親しみをおぼえること。・・・
色々な意味合いで“とんとん餃子”に決めました。
でも、一番の由来は、文字に出来ない○○○○なので、お知りになりたい方は直接当店まで!!
○とんとん餃子の特徴やこだわりについてお聞かせください。
一番の特徴は大きいことです。ボリューム満点ですよ。
一皿6個ですが、女性のお客様ですと一皿でお腹いっぱいになります。
それから、野菜がたっぷり入っていること、野菜は地元の野菜を出来るだけ仕入れて使うようにしています。
肉も親戚の精肉店から塊で仕入れて、店で挽肉にしています。
餃子の皮は、製麺屋に、厚さ・手ざわり・のびなど色々注文して依頼し一番大きいのを使っています。
昔から大きさは変りません。
○確かに大きいのでお腹がいっぱいになりますね。
よく言われます。(笑い)
それと、もう一つの特徴は、ニンニクを入れてないことです。
昔は入れていたのですが、やはり、サラリーマンやOLのかたにも昼間から食べていただきたいということで、ニンニクを入れていません。ニラ、たまねぎ、長ネギで風味付けをしています。
好みの味などはお客様の要望に出来るだけお応えしています。
○この店を始めて何年ですか?
32年になります。32年間この場所で営業しています。
開店当時は、廻りは草地で家も4・5件ぐらいしかありませんでした。夏になると廻りは草が生い茂っていました。
東急ストアー、ケイヨーデイツーのある場所は、営団地下鉄の資材置き場で、本当に何も無いところでした。
○そうするとお客様は少なかったのではないですか?
そうでもないんですよ。昔は今のように、競合が少ないこともありましたし…。
○どのようなお客様が多いのでしょうか?
ごらんの通り、通りから1本入っている場所ですので、常連の方がほとんどです。
日昼は、近くで働いている方々で、土日になると家族連れ、ご夫婦。
スポーツを終えたお仲間がひと休み、おいしそうにビール片手に今日のゲームの反省会などで盛り上がっています。
また、女性の方が一人で入ってこれる雰囲気もあり、女性の方も多くいらっしゃいます。
毎日食べにこられる方もいらっしゃいますよ。
常連のお客様が多いということで、辛くしたり、好みの味などはお客様の要望に出来るだけお応えしています。
うちは本格中華料理店というよりも、家庭的な味の中華料理店といった感じで、料理全般に言えることですが、油濃くないことも特徴です。
○いっぴんに選ばれてから何か変わったことはありますか?
新しいお客さんやお持ち帰りのお客さんが増えました。
いっぴんのカタログを手に持って、いっぴん買い物めぐりをしているお客様もいらっしゃいます。
このようなお客様が常連になっていただけたらいいなと思っています。
前からいらっしゃってくれているお客様は「やっぱりな!うまいんだよここの餃子は!」、
「良かったね」と我が事のように喜んでくれるんです。
本当に嬉しいですね。
引っ越していかれたお客様が、わざわざ遠くから食べに来てくれたりもしていますし、32年間も営業していると、当初、小さい子供だったお客様が、今は結婚し赤ちゃんを抱っこして来店し、「やっぱりおいしいな〜。天宝の料理で育ったんだよ」と、嬉しい反面、年をとっちゃったな〜!!と実感する事もあります。
○これからの夢や目標などありましたらお聞かせ下さい
息子が家業を継がないといっているので、私の代で終わりなんです。
いつまで続けられるかは分かりませんが、餃子の研究は続けて行きたいと考えています。
以前、店で働いていた若い人が独立したりしているのですが、その人たちに伝えてもいいとも思っています。
とんとん餃子はずっと残って欲しいですね。
○さいごになりましたが、区民のかたに一言お願いします
具を細かく刻んでいるので、赤ちゃんからお年寄りの方まで、安心して食べられるとんとん餃子。
焼き立てが一番美味しいので、お店に足を運んで一度食べてみてください。
○ありがとうございました。
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