母は添加物とか合成着色料、化学調味料が嫌だったんですよ。

○自然食品の店を始められたのはいつごろですか？
あまり知られてないのですが、母の代からやっているんですよ。
自然食品の第一ブームのときですですから３０年ぐらい前になりますかね。
深い理由は分かりませんが、母は添加物とか合成着色料、化学調味料が嫌だったんですよ。

自然食品を食べたいんだけれども、買うと高いし、売っているお店も近くに無かったので、お店をやれば卸価で安く買えるし食べられるというので始めたようです。
“自分が食べたいから”とういのが、お店を始めた理由です。（笑い）
その後を継いで、娘の私がやっています。

○３０年も前からあったんですね。私も５年ほど前までは知りませんでした。
向いがスーパーなので人通りはあるのですが、余り目立たないようです。（笑）
興味のある人は目に付くようですが、そうでない人は分からないようです。
隣が洗濯屋さんなので、洗濯屋の隣とよく言われます。（笑い）
自宅兼店舗なので、何とかやっていけていますが、普通の商品より割高だし利益率が悪いのでお店を借りてやろうとすると大変ですよね。

○ご自宅で食べるものも自然食品が多いんですよね。
普段、家族で食べる物も有機や無農薬などの自然食品が多いです。全てをそうする事は難しいので出来るだけそうするようにしています。
子どもの頃からそうしているので、それがあたりまえになっています。
店に置いている商品も、殆んど自分で試して、良いと思うものを置いています。
中には食べてみてまずいと言うものもあったりするんですよ。

以前病気をした人で、体質を変えたいと思っている方も多いらっしゃいます。

○どのようなお客様が多いですか？
最近はマクロビオティックののぼりを立てているので、若い女性のお客様が増えてきていますが、女性の方で、それも年齢的には高めの方が殆んどです。
たまに男性の方もいらっしゃいますが、奥さんに頼まれて買いに来る方ですね。（笑い）
若い男性の方で、こだわって買いに来るお客様もいらっしゃいますが、そういう方は例外ですね。
以前病気をした人で、体質を変えたいと思っている方も多いらっしゃいます。

殆んどのお客様は近くに住んでいる方ですが、赤塚近辺にはこのようなお店が無いので、川越街道を渡った田柄町や春日町などからも買いにきてくださる方もいらっしゃいます。

○以前は日替わりの弁当をやっていましたが、どうしてやめられたんですか？
お弁当は、もの凄く手間はかかるし、原価は高いし、忙しいだけで利益が出なかったんですよ。
毎日朝からてんてこ舞いでしたので、思い切ってやめました。
今は、日替わりサラダと日替わりスイーツだけにして、毎日作って提供しています。

カウンターも半分にして売り場を広げ、大きめ冷蔵庫を置いたりして、商品数を増やしました。

食べ物で体は変えることが出来ると思うんです。

○これからの夢や目標があればお聞かせ下さい。
色々な食べ物が氾濫している世の中なので、安心して食べれるもの、美味しいもの、安全なものを、小さな店ですが提供し続けて行ければいいなと思っています。
出来れば、子どもが興味を持ってくれて継いでくれればいいなと思っています。

○最後にいたばし区民の方へ一言お願いします。
体は食物で作られます。食べ物で体は変えることが出来ると思うんです。
特に若い方には、食に対してもう少し関心を持ってもらえればいいと思っています。

○ありがとうございました。