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板橋な店
喫茶 萩
随所に思いやりがこめられた、小さな喫茶店。そして、絶品ケーキの店。
板橋の富士見町の団地の一角。
そこに、「喫茶 萩」はあります。
売られているチョコレートケーキは、板橋のいっぴんに選ばれた事でも有名です。
癒しの店内。美味しいケーキ。
オーナーの萩原喜代子さんにお話しを伺ってまいりました。
萩原喜代子さん
萩原喜代子さん




今思うと、何も知らない強みとでも申しましょうか。だいぶ思い切った行動ではなかったかと思います。


---「喫茶 萩」さんを開店される動機というものは、どういったものだったのですか?
30代くらいの時に、いつかリタイアした時に、いつも家にこもっていてもつまらないと思い、何かしようと思っていました。
その時は、何も目的は無く漠然とした事だったような気がいたします。
お友達同士で、勉強会みたいなお習字ですとか、趣味のお料理ですとか、そのような事をしたら楽しいかなと考えていたんです。

定年間近に、私と同じ位の年齢の男性の方が、あるイベントの時に、レアチーズケーキを作ってご馳走して下さったんですよ。
それがすごく美味しかったんですね。
今でもその時のお味が頭のすみの方に残っております。
あ、引退したら、ケーキ屋さんもいいのかな?
と思ったのが、そもそものきっかけなんです。
そこから、かなりケーキ作りにはまり込んで、定年の2年くらい前に、土日を利用して、ケーキ教室に通い始めたんです。

---その教室での状況はどのようなものでしたか?
ワンテーブルが7、8人ほどでしたので、作り手の方にはまわらず、もっぱら味を楽しんだり。
本当に知らなかったケーキの作り方の基本が勉強出来たのかしら。
ともかく生徒の皆さんは若い方が多く、私のようなおばさんは、1名ほどしかいませんでしたね。これ本当の話ですよ!
このような話を友人にしたら、一年でも若くエネルギーがある事が一番といわれ、再雇用を待たず、定年退職も迎えて、お店をスタートしました。
今思うと、何も知らない強みとでも申しましょうか。
だいぶ思いきった行動ではなかったかと思います。

---この喫茶スペースというのは、改装されたんですか?
定年に向けてお家を建て替えようとしたんですね。
喫茶店をしようと考えた時より、一年ほど前なので、普通の家として建てたもので、お店として考えて建てたものではないんですよね。
ですから、室に入る時は靴をぬいでスリッパにはきかえます。
お客様に、友達の応接間でお茶をしているようだとよくいわれ、リラックスしちゃうとの話が時折り出ます。

---お店の内装の雰囲気と言うのは、何かイメージされているものはあるのですか?
入って来ていただいたお客様が、狭いところですけれど、座った空間は、あくまでお客様のものだと思うんですよ。
お客様が癒しを感じ取ってまた来て下さるかな?と思っています。

---お客様というのは、どういった方が見えられるのですか?
住宅街ですので、年配の方が多いですね。
あと、意外に男性も隠れて見えてくださります。
例えば、会社の社長さんとか、通りがかりの方がちょっと一息いれていくとか。
その方が、一ヶ月過ぎて、この前のお味が。と言って寄って下さるんです。
土曜日あたりは、ご夫婦で入って来られる事もあります。
すごく微笑ましいですね。暖かい家庭なんだろうな、と、感じ取りますね。


チョコレートは、すごく奥が深い、難しいものなんです。常に勉強、チャレンジかな。


---特に今回お聞きしたいと思ったのは、チョコレートケーキの事なんです。
チョコレートケーキを作るきっかけというのは、なんだったのでしょうか?

それは、ある繋がりからケーキ屋さんをご紹介していただいて、 そこへ、許す限りの定休日を利用して朝から出かけていって、そこで勉強したケーキを土台にして、じぶんなりに味、素材をアレンジして作り出したものなんです。

ポイントはやはり、良い材料を使う事でしょうか?
後は、防腐剤が入っていないという事。
防腐剤が入ると、微妙に味が変わるんです。

素人の手作りですので、プロが作ったような仕上がりではないのですが、お客様は美味しくてボリュームがあるから十分だとおっしゃってくれるんです。
私としては、まだまだ勉強不足かなと思っております。
チョコレートは、すごく奥が深い、難しいものなんです。
常に勉強、チャレンジかな。

---萩さんは、職人肌なんですねえ。
そんなことはないですよ。
ごく普通の家庭の主婦ですから、そんなにこだわっていないのですが、皆さんからお金を頂くという事は、そんなに簡単ではないという事を意識して作らないと、お客さんに受け入れてはいただけません。
初めは失敗の連続でした。失敗の数は、数知れずです。
お店を開きながら、一年間ほど、夜間の製菓学校にかよい、一時は、夜中の2時頃まで夢中でケーキ作りをした頃がなつかしく思います。

何よりも感じる事は、みなさんのお口に合うという事ですよね。
美味しいではなくて、食べる側が、非常にお口に合っているかどうかじゃないかなと私は思っています。
いくらこちらが美味しいです。と言っても、召し上がった方が美味しくなかったら、次回はお買い上げいただけませんし、他の方にすすめてもいただけませんよね。

---お客さんに言われて嬉しい言葉とは何でしょう?
もちろん、美味しくて、安くて、ボリュームがあると、よく言われるんですけれど。
最近は、召し上がってない方が買いに見えられたら、是非食べて感想を聞かせて下さいと添えるようになりましたね。
それは、ちょっと、自信がついてきたから、そんな言葉が出るのかな?
と、思っています。

自分では、ごく自然体です。身の丈に合うよう、人とのかかわりをしていきたいです。


---今、お店のディスプレイで「萩ボックス」というものを開かれていますよね?

はい。
お客様が何回かリピーターになってお見えいただいて、「実は、趣味の世界で作ったものが、皆さんに配ったんですけれど、もう配り終わって、ダンボールの中で一杯になっているんです。せっかくだから、ここで売っていただけませんか?」
と言うのが、そもそもの発想ですね。
そうこうしている内に、私もあたためていましたら、テレビで、いわゆるレンタルボックスというものを何回か見たんです。
なんか箱待ちだという話題がポンと飛んで来たので、4月1日にボックスを開いた事により、一段とお客様の輪が広がりました。
又、出店された方々は、自分で作り出し、他の方に見た批評がほしい。
売れなくても良い。若者がノートに書いてくれたらもっとうれしい。
とも言っておりました。
オープンに当り、場所がらですが来店下さって、心の癒しを感じてひと時を過ごしていただきたく思います。
多くの方の作品を展示出来ることを願っております。
是非、自分もと思われる方は、一度のぞきに来て下さい。

---今後の萩さんの展望とは?
年齢が年齢ですので、もう、これをしなくてはいけない。
ですとか、そういう風には考えていなくて、ただ、体が許す限り、少しでも皆さんの癒し系でいけたらいいのかな?
と、そんな感じです。
今の時点では、絶対これだ。なんて事はないんです。
ただ、後を継いでくれる方がいないので、いつ終わるかはわからないんです。

---萩さんは、非常に謙虚でいらっしゃいますね。
自分では、ごく自然体です。
性格的なものは変わらないと思うんですよね。
私の持って生まれた性格じゃないかな?と思うんですけれども。
人間は一度や二度はその場をつくろうことが出来たとしても、そうは続かないと思いますので、 身の丈に合うよう、人とのかかわりをしていきたいです。

---いたばし区民のみなさんに一言お願いします!
私どもは一生懸命作っておりますので、少しでも召し上がって、美味しかったと感じていただけたら、それで十分かな?と。
ちょっと食べてみたいと思われる方は、是非お越し下さい。
お待ち致しております。

---ありがとうございました!


喫茶 萩

【住所】
〒174-0006
板橋区富士見町27-19

【TEL】
03-3962-6472

【交通】
東武東上線 中板橋駅 徒歩8分

【営業】
11:00〜18:00

【定休日】
日曜日

【地図】


【ホームページ】
http://www5f.biglobe.ne.jp/
~cakehagi/

【チョコレートケーキ】
板橋のいっぴんに選ばれています。
1本(約420g) 1600円

【チーズケーキ】
濃厚なチーズが絶品。
1コ(約40g) 160円






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