自分の所でプリントして売ったらもっと儲かると思い始めたのがきっかけです。
○ プリントショップを始められたきっかけからお聞かせ下さい。
20年ほど前からになりますかね。
最初は中丸町、その後に富士見町で、今の店の前は少し上板橋寄りの場所で、ここになるので、4件目ですかね。
最初はデザイン会社に勤務していたんです。
その当時は、忙しくてなかなか自分の時間がとれなかったんです。
たまたま、アクセサリー会社の社長さんに店長をやってもらえないかという話があり、アクセサリーの店の店長を3年ぐらいやっていたんです。
それから独立したので、最初はアクセサリーの店だったんです。
当時、タレントショップの店が流行っていて、浅草橋にある問屋さんからそういう関連のTシャツを仕入れられることになり、試しに売ってみたんです。
それが、信じられないぐらい売れたんですよ。
そんなに売れるんだったら、自分の所でプリントして売ったらもっと儲かると思い始めたのがきっかけです。
それからずっとプリント一筋ですね。
○ プリントのシステムはどのようになっていますか?
基本的には、カタログからシャツを選んでいただいて、それにプリントするシステムをとっています。
シャツ持ち込みのお客様は、お断りしています。
以前、お客様の持込のシャツを受けたことがあるのですが、1枚だけ印刷がずれてしまったんです。枚数が人数分きっかりだったので、1枚でも足りないといけないので、そのシャツを探したのですが、何処にも売ってないのです。チェーン店で売っているシャツだったのですが、何店舗も廻って何とか見つけることができたので良かったのですが、大変苦労したしました。
そのような経験から持ち込みはお断りしています。
○シャツといってもどのような種類のシャツがありますか?
Tシャツ、ポロシャツ、トレーナー、スタッフジャンパーなどがメインです。
ストラップや帽子などもあります。
○デザインからされるのですか?
基本は、お客様の話を聞きながら、こちらでデザインからしていきます。
もちろん、お客様にデザインを持ってきていただければ、それをプリントすることも出来ます。
通販と違い、お客様と話をして納得していただいて作るのがいいんですよね。
○どのようなお客様が多いですか?
美容室やラーメン屋、居酒屋、焼き肉屋さんのスタッフTシャツや、サークルや同好会、スポーツチームなどのシャツなどが多いですね。
ラーメン屋さんなどは、一日に何回も着替えるので、一人で10枚近く持っているんですね。
ですから、3人の店でも30枚ぐらいの注文があります。
野球チームなどは、練習用のTシャツなどにプリントしています。
版をおこしてプリントするので版代がかかりますが、枚数が多ければ多いほど価格吸収されるので安くなります。
もちろん1枚からでもお受けしますよ。
転写プリントなどもありますのでそれには版代はかかりません。
シャツも、問屋さんから直接仕入れますので、廉価で提供できます。定価1,200円のシャツです。
Tシャツ30枚の普通の注文で、1枚あたり1,050円ぐらいで出来ます。
○1,050円ですか?市販のTシャツと変わらないですね。生地もしっかりしているし、オリジナルですし。もっと高いのではないかと思っていました。
質や価格的にはいいものを提供していると思います。
プリントの種類としては、シルクプリント、転写プリント、カッティングプリント、デジタル転写プリント、ダイレクトプリントなどあります。
お客様の要望に出来るだけお答えしたいと考えています。
○ お客様の反応はいかがですか?
大変よろこんでいただいています。
版も1年間は保存していますので、追加注文の場合は版代がかからないので喜ばれています。
通販と違い、お客様と話をして納得していただいて作るのがいいんですよね。
喜んでいただけるお客様がいらっしゃる限りは、続けて生きたいと思っています。
○年度の始めなどは忙しいんじゃないですか?
どうしてもTシャツが主ですから冬場は暇なんですよ。
5月の連休ごろから忙しくなってきて8月いっぱいまでは休み無しです。
6月は週に1〜2回は泊り込みで、6・7・8月は12時頃まで働いています。
もう58歳ですから、最近は体力が続かないのでかなりきついですね。
人がいれば、そこまで無理をしなくても注文をこなしていけるのですが、冬場が暇なので人を入れるわけにはいかないんですよ。
繁忙期は納期がかかりますので、出来れば早めに注文してもらいたいですね。
○4〜5ヶ月働いて1年間を暮らしていけますね。(笑い)
そうはいかないのが世の中なんですよ。やはり使っちゃいますからね。
○ 最後にいたばし区民の方へ一言お願いします。
サークルやスポーツチーム、飲食店のスタッフシャツなどを作りたいと思っている方は是非一度ご来店してみて下さい。
見本も数多く展示していますので、きっと気に入っていただけると思います。
喜んでいただけるお客様がいらっしゃる限りは、続けて生きたいと思っています。
○ありがとうございました。
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