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HOME >> バックナンバー >> [特集] 板橋の楽園 熱帯環境植物館
板橋の楽園 熱帯環境植物間

都営三田線の高島平駅から徒歩数分の場所に、熱帯環境植物館はあります。
一見、植物館には見えませんが、中に入ると、むわっとした熱帯の空気に包まれます。
毎回開催される、独自の面白い企画展はいつも大盛況。
平日の午前中は、保育園や幼稚園の子ども達でおおにぎわいな、熱帯環境植物館。
その人気の秘密は何なのでしょう?
熱帯環境植物館の中を、取材して参りました。

副館長 清野友美さんにお話をお伺いしました。

---毎回の面白い企画はどのようにして生まれるのですか?
昨年の4月から西武造園、横浜八景島、西武緑化管理で管理することになりました。
17年度の企画は西武造園で考えました。
正直なところ、実際やってみると、何もかもが初めての事で、とても大変でした。
でも、お客様のために、これがいいんじゃないか?あれがいいんじゃないか?と、
いろいろ考えてやったので、「楽しかった」と喜んでいただけると、もっと良いものをお見せしたいと思います。
来月からのイベントは17年度でお客様から特に人気のあったものをふまえて、館内のスタッフで考えています。

---セールスポイントはどのようなところでしょう?
総勢10名のスタッフ全員が少しでも多く、お客様とコミュニケーションを取ろうとしています。
植物の担当も、水族館の担当も互いに意見を出し合って、お客様により楽しんで見て頂こうと、工夫をしています。
当館は、一ヶ所で水族館と植物館が楽しめ、子供を中心とした環境教育や、大人の休息の時間としてもご利用いただけます。

---どのような方が多く来館されるのですか?
昆虫展のときは、夏休み期間中ということもあり親子連れの方々、ラン展などお花を中心とした展示のときは女性や年配のお客様と、企画展の展示内容によって違いがありますね。

---今後はどういった企画をされていくのでしょうか?
「変な生きもの展」を現在開催しております。
流氷の妖精といわれている「クリオネ」を見ることができます。
引き続き4月のハーブ展やブーゲンビリア、ハイビスカス、ベゴニアといった植物の企画展を行なう予定です。
その他、来館者に花苗を販売する花市場や安価で利用できるホールの貸し出しも積極的に行ないます。

---来館される方へメッセージをお願いします!
通りから温室が見えないので、本当に植物園なのかな?
と通り過ぎられてしまうことがあるのですが、入館料の220円以上分、十分に楽しんでいただける施設です。
小さなお子様からお年寄りの方まで、お気軽に足を運んでいただければと、思います。

---ありがとうございます!

ガイドさんに館内を案内していただきました。
熱帯環境植物館は水族館と植物園に大きく分かれます。
まずは水族館からスタートです。

水族館コーナーを案内してくださったのは、見るからにイケメンの小川修一さん。いろいろと丁寧に教えてくれました。

水族館の魚は、三つのタイプに分けられています。
海の水でしか生きられない、海水魚と、真水でしか生きられない、淡水魚。そして、海水と真水が入り混じったところで生きる、汽水魚です。

まずお出迎えは映画「ファインディング・ニモ」のお魚です!初めて本物を見ました!

きれいな魚達は、主に、東南アジアのサンゴ礁に生息している魚達だそうです。 !

ハリセンボン発見!
しかし、小川さんが言うには、正確には針は360本しかないそうです。怒ると、海水を一気に飲み込み、体をふくらませるそうです。

人気のある熱帯魚のアジアアロワナがいました!多くの飼われているアロワナは、養殖魚だそうです。お腹にマイクロチップを埋め込み流通を管理しているそうですよ。

この魚は!ナ、ナマズだあ!
正式な名前は、ビッグマウスキャットフィッシュ。存在感のある魚でした。


タツノオトシゴは、来館者の方の多くのリクエストによって、飼育が決定したそうです。

次は、植物館コーナーです!
暖かい空気に、むわっと包まれます。
マレーシアの、ペナン植物園と友好関係を持たれているそうです。 マレーシア同様に、常に、温度が23〜4度に保たれています。

ここからのガイドは小林逸子さんにバトンタッチ。植物が本当に好きなんだろうなと思わせる暖かい人でした。



最初に見学したのは、 バニラの木です。
豆のようなものを想像していましたが、青い細長い実でした。
これを醗酵させるとバニラの香料として使えるそうです。


これが実際に植物園で取れたバニラを醗酵させたもの。
まさにバニラのにおいがしました。


バニラの花は一日で枯れてしまうそうですが、朝に咲いた花を見ることができました。
この植物園の高さは、約18メートル。
天井ぎりぎりまで、熱帯の植物が、生えています!

天井が、ガラス張りのドームになっていて、天井を見上げてみると、まるで、「天空の城ラピュタ」の中のようで、 別世界です!


バナナもなってました。でも青くて食べられそうもないですね。

今回の植物園の案内の中で、
一番の目玉は、このヒスイ(翡翠)カズラです!

平成6年に開館して、11年目の今年、初めて咲いた花なんですって!この独特の色味は衝撃的でした。とてもきれいです。

なぜ、今まで咲かなかったかと言うと、花をつけるまでの大きさに育つにはやはり時間が必要だったということなんですね。
このヒスイカズラは、原産のフィリピン・ルソン島でも、貴重な花だそうですよ。

残念ながら、3月17日現在で、花はすべて終わってしまったそうです。。。
またの機会を待つとしましょう。


一通り見学し終わると、空中回廊のような道になり、途中に喫茶室があります。
ここから、下の植物園を覗くと、まるで空中庭園を見ているようで、とても良い眺めです。
季節に応じた味覚のアイスクリームが食べられるそうで、今回は、桜のアイスを試食させてもらいました。ハーブの香りがして、とても美味しかったです。


水族館と、植物館の両方をガイドしていただき、賞味一時間のコースを満喫してまいりました。

水族館も、植物館も、とても充実しています!
外観からは想像出来ないほどの、中身の濃さにびっくりです。
通常の水族館と植物館に加え、企画展もあり、休憩所もあり、展示コーナーもありと、
盛りだくさんの館内でした。
人気の秘密に納得です。

ただ見て回るだけではなく、ガイドさんに説明してもらった事で、より一層、魚や樹木に愛着がわきました。
ガイドは、土日祝日に承っておられるそうです。

ぜひ一度、熱帯環境植物館に行かれてみてはいかがでしょうか?





●熱帯環境植物館
http://www.itanetu.com/


平成17年4月から指定管理者制度を導入することとなり、昨年10月から公募しました。昨年12月に選定委員会を開催し、選定の結果、指定団体が選定されました。

指定 団体
西武造園株式会社
株式会社横浜八景島
西武緑化管理株式会社の共同企業体

代表企業:西武造園株式会社 

所在地 豊島区南池袋1−16−15
代表者 取締役社長 市川 五十男

東京都板橋区立熱帯環境植館
175-0082 
東京都板橋区高島平8-29-2  
電話 03(5920)1131  
月曜休館(祝日の場合は翌日)

○開館時間
午前10時〜午後6時まで
(入館は5時半まで)

アクセス
○電車
都営三田線 「高島平駅」(東口)
下車徒歩7分

○バス
国際興業バス
・高島第一中学校下車 徒歩1分
・板橋養護学校下車  徒歩5分

○入館料
一般  220円
小・中学生、65歳以上 110円
未就学児 無料
●団体は有料20名以上で一人50円引き
●障害者手帳などをお持ちの方は本人半額、付き添い一人無料
●毎週土曜日は小中学生入館無料

※当館の専用駐車場はありません(障害者手帳をお持ちの方、団体利用のバスには、若干駐車スペースがあります。お問い合わせください)

※隣接する高島平温水プールの有料駐車場(19台)をご利用いただけます(40分まで無料の処理をしますがそれ以降は20分ごと100円がかかります)。

○ガイドツアー
熱帯環境植物館では、ガイドツアーを行っていますのでご利用下さい

◆団体でご利用の場合は、事前にお電話でご予約ください
◆各種イベント、お申し込み状況により休止することがあります

○入館料免除
年間を通じて、学校、幼稚園、保育園、養護学校の自然環境教育のためにご利用いただく場合は、 入館料が免除となりますのでお問い合わせください。


●変な生き物展 開催中!
3月14日(火)〜4月9日(日)
クリオネ羽ばたくように泳ぐクリオネをはじめ、 ハリネズミ、エボシカメレオン、マタマタ、オジサンなど、 「かたちがヘン?」「名前がヘン?」「なんだかヘン?」な、生きものたちの変わった姿や生態系を紹介します。