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HOME >> バックナンバー >>[特集]緑のカーテン


「緑のカーテン」知っていますか?
地球温暖化の防止策として広がっていますが、本来の意味は違うところにあるんです。
人と人とが楽しくつながること、自然との共生が目的なんです。
NPO法人緑のカーテン応援団理事 「三ツ口拓也」さんにお話を伺いました。



○緑のカーテンとはどういうものですか?
ヘチマやゴーヤー、朝顔などのつる性植物を窓や建物の外壁に張ったネットに植物をはわせて作る天然のカーテンの事です。
窓から直接入ってくる夏の日差しを遮るとともに、植物の蒸散作用でその植物の廻りの温度を下げるので、緑のカーテンを通って入ってくる風はとても涼しく感じられるのです。
その植物の力を利用して、楽しみながらエアコンに頼らない暮らしをすることができる、身近なところでの自然との共生です。
地球温暖化やヒートアイランド現象の防止策としても全国に広がってきています。

○とのような植物を使うのですか?
育てやすく病気になりにくいものがいいと思っています。
ゴーヤーやヘチマ、朝顔なんかいいですよね。
ゴーヤーやヘチマは食べられますし、ヘチマはたわしや化粧水も作ることが出来ます。
変わったところでは、千なり瓢箪は「オカリナ」や「マラカス」などの楽器も作ることができますし、パッションフルーツはとてもきれいな花を咲かせ、果実も楽しめます。
育てる楽しさだけでなく、実りの楽しさも味わえるので、最高ですよ。

○緑のカーテンは板橋発祥だと聞いているんですが?
最初に緑のカーテンを始めたのが、当時、板橋第七小学校の音楽教諭の菊本るり子先生です。自宅マンションのバルコニーで緑のカーテンをやってみたのがきっかけとなり、真夏の教室環境を改善しよう!と2003年から総合的な学習の時間で取り組んだのが始めです。

最初は一人の小学校の先生の思いから始まったのが、徐々に広がっていき、今は板橋にとどまらないで、全国的な活動になっています。
緑のカーテンの広がりはすごいですね。

僕もそうですし、一緒に活動しているNPO法人緑のカーテン応援団の方たちも思っている事なんですが、色々な地域で、自主性を持って、快適性、楽しさ、食べて美味しい、自分の暮らしが豊かになったなと感じること、そういう価値観を持って取り組むことが大切だと思っています。
価値観や生活観など、横で繋がっていく、並列でみんなが広がっていく、そういう連鎖というのか、つながりというものがいいですよね。
重要なのは一人一人の個人が、楽しく取り組んで繋がっていくことだと思っています。

今危惧している事は、学校などに対して行政がこれはいい事だからといって、広めていこうとする時に、緑のカーテンのもつ価値や楽しさを抜きに進めていくと、“やらされている”という感覚が生まれて、楽しい取り組みにならなくなってしまうのではないかということです。
そうすると、やってはいるけれど、めんどくさいから業者にまかせっきりといったことも生まれてきます。

学校で例えるなら思いを持った先生がいて、子どもたちと一緒に楽しいと思って育てる、そのような姿勢が重要だと思うんですよね。
それが、学校から家庭、お隣さん、町会や地域へといった具合にどんどんつながって増えていく。
そんな連鎖がいいですよね。
人と人、思いと思いがつながっていくことが重要だと実感しています。

そういう、取り組んでみたいと思った人や団体のお手伝いをする、サポートしていくのが応援団の役割だと思っています。

○応援団という言葉が出てきていますが、NPO法人緑のカーテン応援団とはどのような組織ですか?
緑のカーテンがきっかけで出会った人・企業・学校関係の方たちで立ち上げた団体です。
2007年にNPO法人になりました。
趣旨としては、緑のカーテンに取り組もうとする方々をサポートし、全国各地の活動をつなげていこうとする団体です。皆さんも応援団に登録して、是非、仲間に加わっていただけたらと思います。

緑のカーテンは全国に広がっていて、私も呼ばれて色々なところへ出かけます。
先日、群馬県の館林にいったときのことです、
実践報告会で、発表者の方々が私たちの知らない事を知っていらしたりするので、びっくりしたことがありました。
講師としていっているのに知らないことが多くあるんです。(笑)
地域には地域に、その土地に合ったやり方などがあるんですね。
不思議と緑のカーテンを作り始めると自分のものになってくるんです。
私たちの役割は、出だしの一歩をサポートしてあげることなんです。

○これからの目標などありましたらお聞かせ下さい。
全国的な広がりを見せてきていますので、これからは、全国の団体などと、横の連携をとっていきたいと思っています。
そういう環境作りがますます必要になってくると思います。
応援団のサイトがポータルサイトになって、情報の共有や連携が出来ればいいなと思っています。

○最後に区民の方に一言お願いします。
緑のカーテンは、環境問題のために…といって始まったわけではないんですね。
植物を育てることを、親子で、近所で楽しむというところから始まっているんですね。
楽しくつながる、これを忘れないでほしいと思います。

板橋から始まったので、板橋中に緑のカーテン博士が沢山います。
皆さんの近所にもいますので捜して、つながりを作りませんか?

○この度CDが発売されたと聞きましたが。
昨年の「エコジャパンカップ2007」で、菊本るり子先生=rurikoの『MIDORI〜繋がる輪〜』が、特別賞を受賞しました。
6月18日に、ビクターエンタテインメントと博報堂の共同レーベル「CHIKYU RECORDS」をからCD「地球のうた ejcエコミュージックvol.1」が発売されましたので、是非聞いて下さい。

○ありがとうございました。



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緑のカーテン
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