---かなり歴史のあるお店だとお聞きしたのですが?
創業は、明治18年なんです。
ずっと、板橋の仲宿で商売をやってまいりました。
お酒を扱っている事は、創業当時から変わりませんね。
中山道の宿場町ということもあって、かなり昔はにぎやかだったようです。
---ご主人は、何代目に当たられるのですか?
僕で、四代目ですね。
---お店を改装されてから、もうどれくらいたつのでしょう?
去年のゴールデンウィークにリニューアルオープンしたんです。
ひとつは、年代が経っても味が出るような雰囲気にしよう。というものと、天井は、茶室をイメージしています。
天井が、平らにではなくて、真ん中に行くほど、段々になっているところが、茶室の影響ですね。
---お酒の量が本当に豊富ですよね。
ほとんどの商品は蔵元から直送なんです。
自分が美味いなあと思ったものを店頭で販売しております。
---と言う事は、蔵元にまで出向いて行かれるのですか?
もちろんそうです。
北は北海道から南は九州まで、全国の蔵元を回っています。
いいなあと思ったら、お願いに上がっています。
---では、一年中、どこかの蔵元さんに行かれている感じですか?
以前は、そうでしたね。
こういうものを、自分のお店で置きたいなあ。
こういったものを、お客さんに飲んでいただきたいなあ。
というのが、スタート時は無かったものですから、少しずつ、欲しいものを増やして行っております。
食事などをした時に、飲んで美味しいなと自分が思ったら、蔵元さんに1回会ってみます。
お酒だけではなく、蔵元さんの人柄なども大切にしているところですね。
---蔵元さんとの思い出などはありますか?
自分が販売したいと思う商品であってもなかなかすぐには売らせてもらえません。
何度もお願いにあがりやっと扱わせて頂けた商品もあります。
大変な経験は、たくさんしましたね。笑
---店内のお酒の中で、特に一押しのお酒などはありますか?
どれも気持ちの入っているお酒ですので、どれが一番。というのは、難しいですね。
どれも、うちが気合を入れて蔵元さんと掛け合って、手に入れた商品ですので。
やはり、自分が美味い!と、思わないと、自信を持ってすすめられませんよね。
---ご主人のお酒の好みは、どのようなものなのでしょう?
好みと商売は、やはり違うところがあるんですね。
僕が、辛口のお酒がいい。と、言いましても、
お客さんの中には、甘口が欲しい方もいらっしゃいますし。
味の開きがあり、バランスが取れているようにはしています。
濃い酒からサラッとした酒、辛口から甘口まで、バランス良く置くようにはしているのですが、
やはり、自分の好きな種類のお酒が割合を占めて来てしまうんですよね。笑
---どのようなお客さんが、多いのでしょう?
やはり今は、焼酎を求めて来られるお客さんが多いですね。
あと、ワインも人気です。
---最近、焼酎が人気ですよね。
特に芋焼酎がブームです。
今では女性の方々にも大人気ですよ。
---やはり、ご主人もお酒好きなんですか?
僕自身が、あまりお酒を飲めなかったんです。
店に入った頃は100円ビールで酔っ払ってました。
テイスティングや、あちこちの試飲会などに出向くうちに、飲めるようになりましたね。
いつの間にか、今では大好物です。
---お客さんからの声は、どのようなものが多いのですか?
やっぱり、「もっと美味しいものを。もっと美味しいものを。」
と、なってくるんですね。
うちで、プライベートブランドのお酒があるんですけれども、「宿場町 板橋」というものと、季節限定酒の「春」「夏」「秋」「冬」というものです。
その季節をイメージしながら仕込んだお酒です。
それがとても人気がありますね。
「次の季節のものは、いつぐらいに出るの?」ですとか。
お使い物や、ギフトで全国に送るのですが、リピーターになって下さる方もいらっしゃいますね。
---全国に顧客の方がいらっしゃるのですか?
はい。あとは、料飲店の方々とも繋がりがあります。
そこで言われる事が、
「どうしてネット販売をしないの?」と、言う事なのですが、
やはり、顔を合わせられる商売がやりたいんです。
ネットで販売すれば、入手困難なものやプレミアのあるものも多数揃えていますからきっと売れるのですが、
売ってしまいそれだけ。って、僕にはつまらないんです。
---最後に、メッセージをお願いします!
当店自慢の地酒・焼酎・ワイン・こだわり食品など取り揃えております。
ご興味がありましたら、是非一度店に足を運んで頂けたらと思います。
お酒選びのお手伝いをさせて頂きます。
---ありがとうございました。
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