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--- 板橋区幸町というところに、自然素材の食品とフェアトレード衣料のお店を開店するまでの経緯、流れなどを聴かせて頂けますか?
子どもが小学生なので、なるべくだったらば近いところ。
というところで、あちこちと探したのですけれども、最終的には、やはり自分が住んでいる幸町がいいなあという事で、今の場所に決まりました。
--- とても雰囲気の良い所ですね。のどかで。
そうですね。(笑)
ざわざわしていないですよね。
--- このお店の場所選びについては、色々と検討されたり?
そうですね。空き店舗の助成がありましたので、それを受けたいなというのがあったんです。
安いお店で、誰もが入るお店というのと、このお店はまた少し違うものですから。
こうしたいという理念が先にあって、それが根付くまでには、一年二年三年ほどはかかるだろう。
と、思いましたので、家賃の助成金を受けながら、徐々にお客様を増やせれば。と思いました。
店舗的には、広くて、何と言うか、余分なスペースも欲しかったんです。
ちょっと、座ったりだとか、くつろいだりだとか。
色々な事を思っていたので、ある程度は、店舗は広いといいなあと考えていました。。
--- はっぴぃ・れいんぼーさんが開店するまでの、苦労された事や、嬉しかった事などのエピソードがありましたらお願いします。
苦労した事は、店舗探しが意外に難航した事ですね。
その他は、資金調達とお金が無かったので、改装と備品など仕入れなどのお金の苦労ですね。
嬉しかった事は、店舗の内壁に、土を手作業で塗る事に、40人から50人の人が集まって下さった事ですね!!
--- 多いですね!
色々な方面の方が来てくださり、町の方や、子どもの友達関係の方や、農業関係の方や、フェアトレード関連の方などで知り合った仲間達が来て下さりました。
--- この広い壁は、全て、土壁にされるなんて、土には、とても思い入れがあられるんですね。
はい。
土も最初に検討していた生産者の方の所からわざわざ運んだりしました。
土にこだわったお店という事ですので。
野菜は土づくりからというのが、基本にあります。
土にこだわったお店にしたいというのがありましたので、店舗の中は塗り壁にしたかったんです。
--- 具体的には、どちらの土を使われているんですか?
指導をして頂けた塗り壁隊の方に聞いて塗り壁に使用できる土を選んだのですけれど、
粘土土がいいよ。という事でしたが、ちょっと違っていたようです。
土は栃木県市貝町のウインドファミリーから頂いてきました。
コンクリの上に塗るという事で、心配もあったのですが、一年が経過した今でも大丈夫です。
--- 独特の風合いの、やさしい雰囲気のある壁ですね。
そうですね、ありがとうございます。わらも入っているんです。
基本的にこのお店を作る時には、シックハウスというのは、絶対に出ないように、化学物質を混ぜたものは使いませんでした。
フロアーの、床もそうなんです。
例えば、アトピーのお子さんが来られても、化学物質過敏症の人が来られても、この店舗では大丈夫です。
その点には、すごく気を使いました。
そして今でも、落ち込んでいる時など、壁を見ると私自身が元気を頂いています。
--- どのようなお客さんが多いのですか??
毎日のように近くの方が来て下さったり、2,3日に一回、うちで食料を買って下さるお客さんなど、いろいろですね。
あと、遠くから来られる人もいます。知り合いの方や、仲間の方なども。
--- 女性の方が多いのでしょうか?
そうですね、男性の方も若干来られますね。
--- お子さん連れの方は??
自然育児の会のお母様が、メーリングリストにお店の事を流して下さって、それを通して、お店に来られる方もいらっしゃいますね。
今のところ、ネット関係で意外に繋がっています。
メーリングリストなどですね。
--- はっぴぃ・れいんぼーさんでは、フェアトレードという衣料と雑貨も取り扱っていらっしゃいますが、フェアトレードとは、どういったものなのでしょう?
フェアトレードというのは、そうですね・・・援助ではない公正貿易の国際協力ですね。
ネパール、バングラデシュ、タイ、スリランカなど、所得の低い地域の人達の作ったものを、買い叩くのではなく正当な価格でちゃんと買い付けて販売する。
そして、継続させるという事が大事ですね。
働く人たちの健康と環境も考えなければいけませんね。
フェアトレードというのは、基本的に、生産者・作り手の人達と継続出来る。
一回、ぽんと、企業が搾取して終わり。ではなく、ちゃんと支援して、継続させなければ意味がないんですね。
支援を、何年も、何年も、継続して向上を目指していく。
というのが、フェアトレードなんです。
支援というのは、一回、二回で終わるものではないんです。
援助や募金とは違う形での、国際協力ですね。
貿易の一つのスタイルとも言えますね。
所得の低い国々の人から、公正な対価を支払って製作者は、経済的にも自立でき、出来上がった商品は心がこもっている。
そして、使い手も心地いい。
そういうものが、理想的ですね。
その為にも商品の今後の改良箇所を改善したり、どんどんお客様商店も一緒に向上を目指したいです。
--- なるほど、それがフェアトレードなんですね。
お店の陳列・ディスプレイなどにこだわりなどはありますか?
一応、お店のディスプレイは、ひと月に一回は変えるようにしているんです。
外のディスプレイは、ディスプレイで季節感が出たらいいなと。
ご近所のみなさんも、ディスプレイが楽しいほうが、面白いと感じて下さるようで、クリスマスの時にイルミネーションのディスプレイをしたら、近くの家の方も、ライトをつけて下さるようになったり・・・
ディスプレイっていうのも、お買い物の楽しみの一つなんじゃないかなと思います。
--- はっぴぃ・れいんぼーさんに陳列されている商品などのこだわりなどはありますか?
「一歩先を進んだ、楽なエコ」っていう提案が出来たらと思います。
面倒で難しいエコではなくて、楽しいエコがいいなあって。だから続けられます!!
洗剤も石鹸も必要でなく、川も汚さない。でも、大変ではない。
そんなお洗濯グッズが、お店にはあります。
あと、歯ブラシだったら、柄の部分だけが取り替えられるようになっていたりですとか。
なにか、「え?」とおもうような、「面白いよね?」と思うような。
それで、環境にも配慮してあり、そのうえ、生産者が見えるような。
作り手の見える商品ですね。
生産者の方が、突然、訪ねて来られた事もありました。
野菜の生産者の方には、全部、生産地に行き、お会いしています。
お豆腐屋さんもそうですね。
他の有機野菜と何が違うのかというと、小さなところで、作っている人がわかるというのが、他とは違う点だと思います。
--- 野菜を始められたきっかけというのは?
美味しい野菜が食べたいと言うのが、始まりだったんです。
ある、尊敬している方から、土の話しをお聴きしたんです。
すごいなあ〜と感動しました。
土というのは、福祉にまで繋がるのかな。とも思いました。
その方の出版記念パーティの際に、有機野菜の料理を食べたのですが、
本当に美味しかったんです。
友人と、こんな野菜、どこで食べた事もないよね。と、話しながら感動してしまったんですね。
そのような有機野菜が、この近辺で売っているというところは、無いもので。
それから、毎週末は、いろいろな野菜の生産者の方のところに通っていました。
そのうちに、自分だけが味わうのではなく、たくさんの人達に食べて欲しいな。と思うようになったんです。
そして、農業に関わっていたいと強く思いました。
それがきっかけですね。
--- 今後の夢や目標、展望などをお願いします。
今年は、とにかく、色々なイベント。ですね。
3月までは色々決まっていて、5月には、フェアトレード月間があって、田植えなどもありますし・・・。
そして夏には去年、埼玉県の小川で開催しました「ソーラークッカー教室」を板橋区内で行いますね。
その他各NGOさんや板橋区内の団体さんと、色々な事をしていけたらと思います。
年間計画を立てて、一つ一つこなしていって、二年目が迎えられたら、三周年に向けてのパーティーをしたいなと思っています。
一歩ずつ、着実にですね!!
--- いたばし区民の方に、何か一言お願いします!!
住んで、働いている板橋なので、1人1人がこの地元板橋を、自分から良くしていきたいなと思って欲しいなと。
アイラブ板橋ですね!
こんなふうになって欲しいな。
こんなのが有ったらな。を、仲間をみつけて実現して欲しいですね。
板橋区全体に虹がかかっているイメージで、その虹をみたくて、色々な人が板橋に足を運びにくる。楽しく住める。
はっぴぃれいんぼー板橋ですね。
私はいつか、有機農業公園を仲間達で作りたいですね。
--- お話、ありがとうございました!!
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