---動物病院を開かれようとした、そのきっかけはなんだったのでしょうか?
それは、もう子どもの時からですね。
小学校3年生ぐらいの時に、自分の犬がお隣さんの犬に噛まれてしまったんです。
当時、動物病院は家畜病院と言ったのですが、
そこに連れて行って、入院させたんです。
翌日、学校帰りに、どうなっているかな?と、
病院を覗いてみたら、
こちこちになって死んでいたんです。
それを抱きながら庭に埋めている時に思ったんです。
噛まれた現場を見ていた自分が、あの時に何か出来ていたら、違っていたはずだ。
そうだ!動物のお医者さんになろう!と。
それがスタートですね。夢は、獣医大学しかありませんでした。
獣医大学の時は、自分で開業医として独立するって言っているのは、
私ぐらいしかいませんでしたね。
---「アニホス」と言う、病院の名前の由来はなんでしょうか?
命を吹き込むと言う意味のある、アニメーションの「アニ」。
命との真剣な対話を掲げています。
「ホス」は、ホスピタリティー、もてなし。ですね。
心のこもった触れ合いを指しております。
アニホスと言う私の造語自体は、かなり以前から、
メールのドメインなどで使っておりました。
---院内の雰囲気で、意図されている事などはありますでしょうか?
この病院の経営理念が、「森を創ろう」なんです。
このビルそのものが、
未来に残る森を目指しているんですね。
待合室も、少し暗くて、癒しの効果のある、
森っぽさを意識しているんですよ。
---アニホスさんの、モットーとは、何でしょうか?
命とのしっかりとした対話、
触れ合いを、徹底する事ですね。
例えば、全然知らないところに連れていかれて、
見ず知らずのものに囲まれていたら、
とても不安ですよね?動物はなおさらなんです。
距離を置いて、まず話すところから始まるんです。
相手が怯えて、威嚇していたら、
「まあまあ、大丈夫だよ。」と、触れれば、
非常に親密感が出るんですね。
最初の接し方を、非常に大事にしています。
動物に対して、「敵じゃないんだよ。僕たちは味方なんだよ。本当に君達の事を思っているんだよ。」と、気持ちを芯から出して接していけば、
通じるものがあると思うんですね。
飼い主さんにももちろんそうですよ。
飼い主さんも、自分の可愛い動物が病気になっている時は、とても落ち込んでいるんです。
そこのケアもきちっとしています。
---板橋の地で、病院を経営されていて、どのような感慨をお持ちですか?
最初は、品川の荏原で開業していて、30年前に板橋にやって来て、
以来、ずっと板橋区ですね。板橋区での経営の感慨と言いますと・・・
例えると、「大衆食堂のお昼時」みたいなイメージを持って下さい。
コックさんに言わせると、一通りのものは作れるし、ちょっと美味いものを出せるんだぜ。
っていうね。
いっぱいある病気を、一通り治せなくては、
街医者としては通用しないんです。
ちょっとした事から、なにまで、
全て出来なくてはいけないんです。
食堂で言えば、ありとあらゆる料理が作れなくてはいけないんですね。
それが、板橋での目標だったんですね。
今は、クリニックと称して建物も大きくなっていますが
気分は、街医者のままで、その気概を強調したいですね!
---アニホスさんには、どういった方が多く来られるのでしょうか?
主婦の方が圧倒的に多いですね。
若い夫婦の方が、お2人で見えられる事も、
最近はとても多いんですよ。
---言っていただいて、嬉しかった言葉などはございますか?
病気が治って喜んでくれた。ですとか、
とにかく、ちょっとした事でも、喜んでもらえたら、
それが凄い嬉しいですね!
---今後のアニホスさんの方向性や、抱負などがありましたら教えて下さい。
アニホスは、スタッフがとても多いんです。
53名ほど在籍しております。
みんな、それぞれが得意分野を持っているんです。
それが、おおいに活かしていて、当たり前の病気は何でも治せます。
総合臨床医と呼んでおります。
普通の病気ならなんでも治せますが、「ここは私にまかせてよ。
ここなら俺にまかせろ!」と言うものを、各自が持っているんですね。
アニホスに来ていただければ、全ての事に対応出来、
また、症状に対して、対応をふるい分け出来るんです。
もし、アニホスよりも良い技術をお持ちのところがありましたら、
そこをご紹介する事もしております。
そう言う万能な場として、患者様のお役に立って行く。
という事が、今の目標であり、街医者としての夢と希望ですね。
ですから、取りあえず来て頂きたいんです。
そこで、プロフェッショナルとして、症例に応じてベストなふるい分けを致します!
---板橋区民の方に一言メッセージをお願いします。
アニホスは、来易い、大衆食堂のようなイメージで、接して下さいね。
皆さんのお越しを、スタッフ全員でお待ちしております!
---ありがとうございます!