○お店の開店の経緯からお聞かせください。
カフェサンクは、高島平再生プロジェクトの活動拠点(住民と学生・教員の交流拠点)として設立されました。
高島平再生プロジェクトとは4年前から始まり、地域住民と学生・教員とが協力して高島平地域と大東文化大学を元気にしようと始まった取り組みです。
こういう事情から、ここは普通の「お店」というイメージよりも、「大学と高島平地域との交流スペース」といった方が正確かもしれません。
店舗の場所は、高島平団地の商店街の中で、大学からの距離、広さ、廻りの店舗状況等を考慮した結果この場所に決め、5月18日にオープンしました。
○お店の特徴をお聞かせ下さい。
住民や学生の趣味や専攻を生かした学びあいの講座などが開かれていて、誰でも気軽に参加出来ることです。
地域と大学、住民と学生・教員、日本人と外国人というように今まで関わりの薄かったものを繋いで行くことで、新しい価値を創り出します。
○運営はどのようにしているのですか?
今のところ高島平団地に入居している学生を中心に交代で店番をして運営しています。
各講座などは住民からも学生からも提案され、共同で運営しているんです。
住民から提案されたものには、幼児向けの「絵本の読み聞かせ」や「映画の上映会」、学生や留学生から提案されたものには、「中国語教室」や「書道教室」、「内モンゴルの伝統的な楽器の演奏会」などがあります。
店番も各講座も全てボランティアなのですが、継続的に活動に協力し頂いている方には地域通貨「サンク」を発行しているんですよ。
サンクは地域の加盟店でポイントとして利用できるんです。
○営業時間はどの様になっていますか?
学生が授業のない時間に店番をしていることもあり、現時点では開店時間がきちんと定まっていません。
今後、出来る限り長く毎日あけられるようにして行きたいです。
詳しい開店の日程は、店頭に表示するほか、高島平再生プロジェクトのホームページに掲載しています。
○オープンして間もないですがどのようなお客様が多いですか?
中年から高齢者の方が多いですね。
まだ看板も出来ていないので、カフェサンクの前を不思議そうに通って行く方もいらっしゃいます。必ず声をかけるようにしていますよ。
○利用したお客様の反応はどうですか?
「お話し相手になってくれて嬉しい」といった感想を始め、「こうした方がもっと良くなるんじゃない?」「こんなことをここでやりたいわ」という提案、「もっとお店を開けてほしい」という要望などを頂いています。
アドバイスをしてくださる方が多く、沢山の方がカフェサンクに期待してくれているんだと感じています。
○カフェサンクの料金はどのようになっているのですか?
今のところ全て無料です。飲み物はお茶やコーヒーなどをお出ししています。
ただ、「ただでは利用しにくい」と声もあり、「料金」の代わりに、地震等の被災者やユニセフなどへご寄付いただける募金箱を置いてあります。宜しくお願い致します。
○ステージがありますが、どのような目的で作られたのですか?
住民や学生たちの趣味や活動を披露したり、時には演奏会を開催しています。
教養を深めたり自己実現の場にすることが出来たらと思います。
○FMラジオ局も有るそうですが・・・
はい、今までは電波状態などの確認のため週一度、準備放送をしていました。
現在は本放送に向けて、住民・学生・教員からなるFM運営委員会を立ち上げました。
高島平ならではのラジオ、これからに期待です。
サンクに協力してくださる加盟店の紹介や、地元ならでは「ニュース」なども配信したいと思っているんですよ。
○外観や内装などもまだ出来上がっていないという感じですが?
これらもこれからなんです(笑)
まだまだ未完成ですが、このカフェサンクがこれからどのように発展して行くかが楽しみですし、楽しみにして頂ければと思います。
○今後の夢や目標をお聞かせ下さい。
まずは高島平再生プロジェクトの活動の拠点、カフェサンクがいかに地域に溶け込み信頼され必要な存在になれるかだと思っています。
そして私の目標は、様々な人との交流を通し地域に愛着を持つ人の輪を広げて行くことで、それぞれの地域をそれぞれの地域の力で運営し自立して行けるようにすることです。
○最後にいたばし区民の方へ一言お願いします。
是非、カフェサンクへ遊びに来て下さい。
また、一緒に活動してくださる方も是非ご連絡お待ちしています。
活躍の場は沢山ありますよ。私自身、高島平再生プロジェクトの窓口として広く門戸を開いてお待ちしています。
○ありがとうございました。
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