ミシンがあって皮の匂いがするカバンやさんです。
○ お店の歴史からお聞かせください。
昭和26年からですから、約58年です。
私で3代目になります。
○お店の特徴をお聞かせください。
一口で言うと、ミシンがあって皮の匂いがするカバンやさんです。
お客さんが入ってきたときに、「わー、皮の匂いがする」と言われます。
大切な事ですよね。
○お店に置いているバッグへの特徴はどのようなところですか?
国内企画の国内生産の物を重点的に置いています
日本の職人さんが作ったカバンが繊細で妥協を許さない、いいカバンだと思っています。
日本人に合ったカバンですかね。
外国のブランド品などは置いていません。それが特徴です。
色や手触り(感触)にはこだわりを持っています。
○荒木さんがカバン作りを始めたきっかけはどのような事だったのですか?
父の友人が大阪でカバンメーカーをやっていて、「カバンを売るよりもこれからは作る方をやった方がいい」と言われたので、大阪のメーカーさんに入って10年間修行をしました。
その時の経験を活かして、デザインをして、型紙を起こして、切って、縫って・・・全て自分でやっています。
○荒木さんのカバンのこだわりはどのようなところですか?
いいものを持っていただければ分かっていただけると思っています。
皮にしても、色や手触り(感触)にはこだわりを持っています。
安い皮だと使い込んでいくとくたびれてくるんです。
そのような物は作りたくないので素材にもこだわりを持っています。
使い込んでいくうちに、その人になじんで行くんです。
そういうところを目指しています。
まだまだ、失敗する事も多いですよ。
○自分のブランドを持っているとお聞きしましたが・・・
「Araski el bolso(アラキ・エル・ボルソ)」荒木のカバンという意味です。
○面白いエピソードなどありましたらお聞かせください。
カバンではないのですが、2m近い大きさのマジンガーZのフィギアを入れるケースや、天体望遠鏡を持ち運ぶためのケースなども作った事があります。
それもカバンの分類には入るのでしょうけれども(笑い)
フィギアケースは、お客様の家に入れることが出来ないということで、後でサイズを短くしたりしました。
僕が作るカバンを大山発のオリジナルブランドとして発信していきたいと考えています。
○お店のお客様はどのようなお客様が多いですか?
お店の客層としては、父や母が築いてきたお客様が多いので7割がたが女性でしたが、最近は男性の鞄の好きな方が来店してくれています。
男性もオシャレになって来ましたから。
素材がいいものを使っているのでシンプルなものを心がけています。
オーダーをいただいたり、リフォームをされたり、とにかくお互い楽しみながらです。
○お客様の反応はいかがですか?
使って頂いたお客様からは喜んでいただいています。使ってもらえると良さを分かっていただけるんです。お店の雰囲気が、弱冠敷居が高い感じを受けるんですかね?
お店に入って頂いたらそんな事ないということで安心していただけるんですけどね。
○今後の夢や目標などありましたらお聞かせください。
僕が作るカバンを大山発のオリジナルブランドとして発信していきたいと考えています。
そうなるように頑張っていますが、なかなか難しいですね。
○最後にいたばし区民の方へ一言お願いします。
僕が作っているカバンは、ビトンなどのブランドカバンでは無いので、型番言って写真を見てという訳には行かないのです。
買う買わないは別として、気軽に立ち寄っていただいて、対話が出来る店を心がけております。
是非一度、来て見てください。
○ありがとうございました。 |