○ゲーム博物館とは、どのような博物館ですか?
昭和50年代に駄菓子屋などでよく見かけた、10円玉で遊ぶゲーム機を展示している博物館です。
私は子供の頃からゲームで遊ぶのが好きで夢中になって遊んでいたのですが、そのゲーム機がどんどんなくなって行くのが寂しくて、集め始めたんです。
一般に博物館というと展示物は見るだけですが、ゲーム博物館は展示物であるゲームを遊ぶ事ができるのが特徴です。
○ゲーム博物館を始めるきっかけは何だったのですか?
イナリ通り商店街に駄菓子屋とお休み処を兼ねた地域交流拠点を作る話があったのですが、駄菓子屋だけでなく目玉になるものはないかということで、区役所の担当の方からゲーム博物館をやってみないかという話があったんです。
昨年の11月末のことです。
最初はゲーム機を数台置いて、時々点検に来ればいいぐらいに思っていたんです。
ところが、話が大きくなっていってこのような形になりました。
私も将来的にゲーム博物館をやってみたいという思いがあったので、思い切ってやる事に決めました。
○ゲーム機は何台ぐらい置いているのですか?
博物館には30台置いています。
自宅には、あと20台ほどあります。
スペースの問題でこれ以上置けないので、定期的に入れ替えも行っていこうと思っています。
今の子どもたちも熱くなって遊んでいます。
○お客様はどのような方が多いですか?
平日は近所の子どもたちが中心なんですが、土日は30〜40代の方たちが増えます。親子連れのお客様も増えます。
好きな人は、名古屋や新潟などから飛行機や新幹線に乗ってゲームだけのために来られる方もいらっしゃいます。
○マニアックな方ですね。
わざわざ旅費をかけてここまで来てくれるんです。
それも子ども連れで来られる方もいらっしゃいます。(笑い)
○そうまでして遊びに来るこのゲーム機の魅力って何ですか?
運や機械に頼らないで、自分の力量で遊べるところです。
自分の腕前が通用する要素が大きいところですかね。
今のゲームは機械まかせ、コンピューターまかせの運によるところが大きいのですが、ここのゲーム機は、バネの力加減などで勝ち負けが左右される要素が大きいので、上手くなっていけば当る確立が高くなっていくんです。
子どもでも説明無しで遊べるので、1〜2回やると遊び方を覚えてすぐ出来てしまうシンプルさが受け入れられるんですかね。
自分の力量で上手くなっていくところが面白いのではないでしょうか?
昔の子どもたちが熱中したように、今の子どもたちも熱くなって遊んでいます。
○売り上げ的にはどうですか?
立地条件や単価の安い駄菓子とゲーム機の売上では、ビジネスとしては難しいものがあります。
商店街や地域の方たちが全面的にバックアップして下さっていますので、そういう面では安心してやっていけます。
○これからの夢や目標などをお聞かせください。
テレビや映画、イベントなどへの貸し出しや、スポンサーになっていただける企業を募って、収益を上げて運営を安定させたいと思っています。
映画「東京タワー」にはここのゲーム機が使われているんですよ。
○最後に区民の方に一言お願いします。
お父さんお母さんには懐かしく、子どもたちは新鮮な感覚で手軽に遊べるゲーム博物館。
駄菓子もあります。家族連れで是非一度遊びに来てください。
4月からは商店街の飲食店に、東京家政大学と共同開発したメニューが登場します。それぞれの店の特徴を活かしたメニューになっていますので、これも楽しみの一つですよ。
○ありがとうございました。
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