---板橋区に教室を開かれるまでの経緯を教えていただけますか?
池袋にある英会話学校のシルバークラスの講師をしていた時、そこで3名の板橋区在住の生徒さんとお会いしたんです。
一年ほど続けていましたが、組織の運営上の理由で、そのクラスを閉じる事になってしまったんですね。
そうしましたら、生徒さん達の方から、学校を通してではなく直接私に教えていただけないか?
と言うお声がかかったんです。
生徒さん達には、勉強を続けたいと言う強い気持ちがおありだったんですね。
こうして、板橋区にある集会所をお借りして、三名の生徒で教室が始まりました。
もう8年前の事ですね。
---3名で、板橋の公民館でやろうと決意された事が、すごいと感じます。
全員、60歳以上のご年配の生徒さんですよね?
その方達の、「何か勉強をしたい!」という熱意に胸を打たれたんです。
私は、まだまだ若輩者ですから、非常に感動をしました。
まだ勉強をしたい、世界を知りたい、海外旅行をしたい、英字新聞を読みたい。
俳句を英語で作りたい、など、お話をしているだけで、私自身が、知的な影響を大きく受けるんですね。
俳句を英語で作ってみたんですけれど、どうでしょうか?
という事など一緒に英語に訳す作業をお手伝いして行く事で、非常に勉強になるんです。
後は、人生経験ですよね。
人生で、こういう辛い事があった。戦争があった。ですとか、ご家族の事ですとか、仕事の事でしたり・・・
そういう事を英語に訳したい時に、どうすれば良いのか?
そのような、人生経験の事に触れられて、私自身が勉強になる事が多いんです。
そこで、英会話をお勉強なされたいのであれば、ぜひ板橋でやらせていただきます。
1人でも2人でも、私で良ければお教えしますよ。と、決意しました。
場所は、色々と移転したのですが、7年前から、ときわ台に腰を据えて、教室を運営しております。
---現在は、何名の生徒さんなのですか?
今は、16人前後ですね。一番多い時で、23人という時がありましたが、生徒さんの入れ替わりがありますので大体20人前後です。
3人で始めた時の思いは今も変わらず、毎回、教室に来るのを楽しみにしていて、有意義な時間を過ごさせていただいています。
---シニアの方を教えられる中で、どのような事に喜びを感じられますか?
生徒さんが自分で言いたい事を、英語でおっしゃれた時の、嬉しい顔を見るのが好きですね!
「外国に行って来ましたよ、話して通じましたよ。」
というお話を聞く時が、一番、やっていて良かったなと思いますね!
後は、英検やTOEICなどの資格試験のめどとしてお受けになる方から、受かりました!と言う声を聞くと、ああ!良かったなあ!と、講師冥利に尽きますね。
英語で、自分の事を言える!と言う、喜んでいる顔を見るのが、何よりも好きです。
---教え方の特徴などはあるのでしょうか?
生徒の皆さんは、基本的に大学受験をしたいとか、TOEICに絶対合格したいとか、そういう方ではないんですね。
自分の自己啓発や、知的なもので自分のレベルを上げたいという、興味や趣味でやっていらっしゃる方なんです。
その方達の、ご要望に出来る限り答える。「自分が英語で言いたい事」という欲求を、生徒さんが持ち、その欲求に応える形で進めています。
テキストはあくまでも媒体であって、生徒さんが「言いたい!」という、気持ちを持たれるようにする事がメインなんです。
---シニアクラスならではのエピソードなどはありますか?
生徒の皆さんに、毎週お会い出来る事自体が楽しみなんですね。
皆さん、非常に人生経験が豊富なので、
おっしゃりたい事が、洗練された日本語であったり、語彙が豊富であったりするので、丁寧な言い方と、友達言葉やくだけた言い回しとの違いを、とてもよく質問されますね。
それが、非常に面白いです。
---斉藤さんが感じられる板橋はどのようなものですか?
知的レベルの高い方が多いですね。
生徒さんに限らず、板橋区民全員の方に共通している事だと思います。
質問を受けていて、非常に気持ちが良いです。
あとは、お洒落なお店も多い街だなとも感じます。
ちょっと洗練された町並みや落ち着いた雰囲気ですとか、あくせくしていない、変に飾りつけているわけでもない、上品な雰囲気のお店が多いなと感じます。
---今、講師として、持たれている願望などがありましたらお願いします。
生徒さんのおっしゃりたい事が様々な人生経験に基づいて言われるので、多様に違うんですね。
その全てに応えられる講師になりたいですね。
より完璧な英語表現を指導できるように、自分で勉強しなければならないと思います。
---最後に一言メッセージをお願いします!
一期一会といいますけれども、本当に、この板橋の常盤台で出会えた方達は、非常に聡明で、親切で、暖かくて、優しい方達で。
この方達との長いお付き合いを、今後もずっと続けて行きたいと思います。
週一回の二時間ちょっとの時間ですけれども、私の人生の中で、良い時間をここで過ごさせていただいています。
毎週の授業を楽しみにして、人生の先輩達のお役に立てて行ければ。と、強く思います!
---ありがとうございます!
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