連合会の目的は、第一にお店の繁栄です。
 ○商店街連合会についてお聞きしたいと思います。まず、商店街連合会の目的からお聞かせください。
板橋区には商店街が大小合わせて１００以上あります。そのうち連合会に加盟しているのがその半分の５０ほどです。
連合会の目的は、第一にお店の繁栄です。
会員相互の発展と、信頼関係を結びながら自分たちの仕事に役立てることを第一の目的としています。
商店街が元気でないとその自治体は駄目になっていきます。地域コミュニティの中心的な存在が商店街だと考えています。
そういう意味でも商店街が元気でないと困るんですね。
 ○実際に連合会としてどのような活動を行っているのでしょうか？
大きく分けると５つの事業に分けることが出来ます。
【１】販売促進・広報活動
販売促進として、板橋区内共通商品券運営事業、区民まつりの協賛、各種イベント等。
広報活動は、区商連ニュースの発行、ホームページの運営管理、J-COM板橋の活用等です。
商店街単位ではなく地区単位で行うイベントも行っています。
パスモやスイカ等の電子マネーの導入も検討しています。
 【２】空店舗対策
新しい取組みとして、地方のアンテナショップハッピーロード大山や上板橋の「とれたて村」、遊座大山のコミュニティレストラン「茶の間」や中板橋の「環創堂」などの産学公連携の取組みも積極的に行っています。
【３】地域貢献活動
商店街は、地域で共に生きることを大切にしていかないと見捨てられてしまいます。
そこで、朝市や板橋四大祭り（中板へそ踊り、成増阿波踊り、サンバinシムラ、上板よさこいソーラン）、各支部のイベント、ペットボトルキャップ回収運動など地域に密着した活動を行っています。
 キャップの回収運動も連合会で行うようになってから、板橋全体でものすごい数のキャップが集まるようになりました。
リサイクルセンターの隣に一時集積場所もできました。これで活動もやりやすくなりました。
【４】親睦・交流活動
商店街同士の連携や世代間交流の場として、商店街対抗野球大会や各支部・本部役員との意見交換会や福利厚生事業などもあります。
【５】研修・学習会
新しい知識や経営への刺激を与える為に、経済時事講演会、税務研修会、視察、後継者育成講座、環境講習会、青年部研修会、女性部研修会などの研修・学習会を行っています。
一商店街で出来ないことも多くの商店街が集まればもっと色々な事が出来るようになります。それが連合会です。
○商店街連合会の会長になられて何年ですか？
一期が２年ですので、二期４年目になります。
○今、一番の関心事や苦労していることなどお聞かせください。
商店街や連合会への加入促進で苦労しています。
板橋区だけでなく全国何処でも同じなんですが、脱退する店、加入しない店が増えています。
法人会や町会でも同じ様な現象が起きています。
商店街としてそのためにどうすればいいのかが悩みの種なんです。
加入しない店が増えていくと、商店街としての活動が出来なくなるんです。店は益々孤立化して行くだけで、まとまりの無い魅力の無いものになっていきます。
そうすると、後継者が育たない、シャッターの下りた店が増えていくという悪循環に陥ってしまいます。
一商店では出来ない事でも、多くの店が集まれば出来るようになります。
それが商店街です。
一商店街で出来ないことも多くの商店街が集まればもっと色々な事が出来るようになります。それが連合会です。
 生産性の向上、店の売り上げをどのようにして上げていくか、共通商品券もその一つですが、もっと使いやすい、買いやすいようにするためにスーパーでも使えるように色々話し合っていますし、基本的にはお客様に喜ばれるものでないといけないので、もっと多くの店で使うことが出来る魅力あるものにして行きたいと考えています。
○今後の目標などありましたらお聞かせください。
加盟してもらえる、加盟したいなと思ってもらえる連合会にしていく事です。
そうなるためにもひとつ一つのお店が協力・連携していかないといけないんですね。
その橋渡しをするのが連合会の役目だと思っています。
地域コミュニティの中心的な存在として、文化・環境・福祉・子育て・防犯・交通安全などにも今まで以上に積極的に取り組んでいこうとしています。
○いたばし区民の方へ一言
板橋区の商店にはいい店がいっぱいありますので、板橋区の商店街でもっと買い物をしていただきたいと思っています。
○ありがとうございました。 |
