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板橋で子育て

今月の特集のテーマは、板橋の子育てです。
板橋区には、予想していた以上に様々な機関の取り組みとサービスがあって「子育て」という分野の奥深さを思い知らされました。
今回は、かなりのボリュームでお届けします。

健康福祉センター

妊娠が判明して、まず母子手帳をもらうところがここ、健康福祉センターです。(区民事務所や区役所の総合窓口でも交付しています。)
妊娠中のお母さんや赤ちゃんが生まれた後の母子の健康を全面的にサポートしてくれます。
産後、新生児、乳幼児と、その時々の成長過程によって様々なサービスがあります。
区内に5ヶ所あり、地域によって担当のセンターが異なります。

これらのセンターの取りまとめをしている、区役所保健サービス課の今野さんと国府田さんにお話をお伺いいたしました。

---健康福祉センターでは主にどんなサービスを受けられるのでしょう?
基本的に母子保健法で定められていることにのっとって事業を行っています。赤ちゃんの定期健診などですね。そのほかにも母親学級や育児相談、新生児・産婦訪問など、健康に関すること全般を補助する役割を担っています。

---板橋区の独自性というのはあるのですか?
母子手帳は板橋区オリジナルのものなんです。他区は23区共通のものを利用しているところが多いですね。
あと、他区にないサービスは産後の育児支援です。
ご自宅に助産師がお伺いして赤ちゃんの沐浴サービスと、乳房のマッサージをするサービスがあります。
医療機関でやってもらうと、2000円や3000円をしたりするのですが、600円の負担で受ける事が出来るんです。
使っていただいている方には、とても好評ですね。
赤ちゃんを育てているお母さんの、最初の心配事や困り事をサポートしようというのが目的ですね。

---今後の課題などありますか?
これまでは、お子さんが順調に発育しているかどうかを主眼に置いて健診してきたのですが、今は、お母さんの子育てをどう支援するのかが、重要になってきています。
子育てに不安をお持ちのお母さんが多くなってきているという印象があります。
気軽な相談場所でありつつ、医療的なものや保健的なものを専門職としてきちんと提供していきたいと思っています。




子ども家庭支援センター
昨年9月に、大山のグリーンホールにオープンした子ども家庭支援センター。
お子様連れのお母さん同士が気軽に触れ合える交流スペースがあります。
専門の保育士や相談員さんなどが常駐しているので、細かい子育ての悩みなどを相談でき、きめ細やかな対応をしてくれます。
500人を超える登録者のある、人気の交流スペースです。

また、ファミリーサポートと呼ばれる、短時間の保育サービスも行っています。価格も一人800円/h〜ととってもリーズナブル。ちょっとした時に重宝しそうなサービスですね。

子ども家庭支援センターの嶋田所長と新井さんにお話をお伺いいたしました。

---こども家庭支援センターの特色というと?
このセンターでは、交流室を「おいっちにひろば」と呼んでいるのですが、親子さんがのんびりと過ごしていただいて、安心して遊んでいただけるスペースを提供しています。
また、常に相談員が入っていますので、相談員とお母さんの関係が持て、お母さん同士の関係、お子さんの関係などをよく見ていますので、細やかな対応が出来るようになっています。

お母さん方の悩みは日常の会話で解決していくことが多いようですね。
「子どもが夜泣きして大変なの。」ですとか、「まだ、離乳が出来ないのよ。」とか、お母さん同士で打ち明けて解消出来る事もあります。
ただ、少し立ち入った悩みに関しては、常駐している保育士なり心理の職員に個別に相談してもらうという形です。

---交流室って、とても雰囲気が良くて楽しそうですね。
今は少子化で、公園デビューを一つとってみても大変なようです。
ここは、職員が常駐していますので、お母さん同士のつなぎ役も出来るんです。
そこで、交流が生まれてくだされば、こちらが一歩下がって見守る事もできます。

---きめ細やかなサービスをされているんですね
「さあ、どうぞ相談窓口です。いらっしゃい。」と言っても少しハードルがありますよね。
ちょっと子どもと一緒に来て、様子を見て、これならお話をしても大丈夫。
という見極めができると思うんです。
そこから、どんどん信頼関係が深まって行けば相談につながります。

---自分が悩んでいる事を口に出すだけで、かなり解消される事もありますよね。
そこが、この広場のいいところですよね。




児童館

大山東児童館での夏祭り
お母さんと子どもが、施設内の遊具などを使って遊べ、お母さん同士、子ども同士の交流が出来るスペースです。
板橋区内に、37ヶ所あります。

具体的にどのような活動を行っているのでしょう。
区役所児童課の藤井さん、鹿島さんにお話をお伺いいたしました。
---どのような活動をされているのでしょう?
主な活動日は火曜から金曜日になります。
午前中に「幼児ふれあいひろば」という交流スペースを開放しています。
これは37児童館全てで行っております。

また、新たに幼児専用ルーム「すくすくサロン」という、終日ご利用いただけるスペースを4つの児童館で7月より開設します。

活動の柱になるものは2つあるのですが、1つが「自由遊び」です。
お母さんとお子さんが、児童館の遊具で、お好きなように遊んでいただくというものです。
もう1つが、「幼児クラブ」というのもので、年齢別にクラス別けをして週に1日・2日の決まった活動日に集団で遊んだりしています。0才児から参加できるクラスもあります。
毎月一回は、何かイベントを行っております。

---これは、23区全てでそうなのでしょうか?
幼児に関しては、板橋区は23区の中でも活動の盛んな区だと思います。

保育園にあずけて働いているお父さんお母さんへの支援ではなく、お仕事はせず自分の家で育てている方に対して、どんな事ができるのか。
そういう位置付けの中で、児童館というのが出てきています。

お家で育てている方というのは、育児不安というものが大きいですよね。
その点、児童館は、親同士が交流できて、情報を交換しあえますし、密室育児から開放できますし、お母さんにとっても良い場所なのかな。と、思っています。
幼児クラブは全て保護者同伴ですから、幼稚園に行く前のお友達作りにも、とても適しています。
子どももそうですけれど、まずはお母さんのお友達作りが出来るというのが、最大のメリットですね。



保育園
両親が働いたり病気、その他の理由などのため、十分保育することのできない場合に保護者にかわって保育してくれる保育園。
認可保育園として、公立48ヶ所と私立が38ヶ所の計86ヶ所あります。
その他に、認証保育園が13ヶ所あります。

今の板橋区の保育園の状況とはどういった感じなのでしょうか。
板橋区保育課の山田さんにお話を伺いました。

---今の板橋の保育園の状況は、どのような感じなのでしょうか?
残念ながら、子どもを預けて仕事をしたいけど、預けられなくて仕事ができない方も多くいらっしゃいます。
このように、入園を待っているお子さんを待機児と呼んでいるのですが、板橋区の場合、4月1日の時点で待機児が168人でした。
少子化と言っても、入りたい方が逆に増えている状況なんでが、板橋区の待機児は少しづつ少なくなっています。

---保育園の数を増やすことはできないのでしょうか?
年によってばらつきがあったり、地域的にも差があるので、難しいところなんです。
例えば、大きなマンションが建たったりしてお子さんがたくさん生まれると、待機児が急に増えたりするのですけれども、4、5年も経つと解消されてしまうんですね。
こういったことに合わせて、保育園を建てたり壊したりという事は出来ないため、既存の保育園の定員を少し増やして吸収するという方向を目指してます。
また、認証保育所や家庭福祉員なども充実し、多様な保育ニーズに対応していきたいと考えています。

---板橋区での、他区とは違う取り組みというのはあるのでしょうか?
今年から、「子育てステップ事業」というものを実施しています。
障害があるお子さんが親子一緒に保育園で他の子ども達と交流をしたり、若いお母さんたちにお子さんと一緒に、保育園に遊びに来てもらうという取り組みです。
また近隣のお母さんやお子さんに園庭を利用していただくという園庭開放も板橋区の特色ですね。
さらに、今年の4月から試行で、0歳児の予約制度というものも実施しました。
色々と検討しながら、親御さんのニーズに応えて行きたいと思っています。




ぽっかぽか
主夫として男の子2人の子育てをしてこられた杉浦典和さん。
その体験を下に、現在は「いたばし子育て応援サイトぽっかぽか」を運営しています。
今年の春には、情報誌「いたばし子育てナビ2005」も発行されました。
メルマガ購読者数は、170人を超える人気ぶりです。

杉浦さんの活動についてお伺いしてみました。
---「ぽっかぽか」を始める、きっかけとは何だったのでしょう?
保育園の父母会の役員を経験して、最後の2年間は会長をやりました。
子育てについて、とても深く関わり始めたんです。
しかし、子ども達が小学校に上がったとたんに、保育園と切れちゃったんですね。
勢いでやっていたので、失速状態に陥ってしまったんです。
その勢いをどこに向けていくのかと考えた時に、地域の中で、子ども達に見えるような形の活動をしたいなと思いました。
テーマは、今まで一番深く関わってきた子育てにき着いたんです。
ただの情報の寄せ集めではなくて、直接取材を主体にしてウェブサイトをやっていこうと思ったんです。それがスタートですね。

---杉浦さんが、子育て事業に携わり続けていく、その原動力とは?
僕が子育ての時期に、出来なかった事、成しえなかった事、こうすればよかったと思う事、
というのが、今になって初めてわかるんです。
それを、これから妊娠・出産・子育てをして行くであろう人達に、何か返して行けばもっと快適になるかもしれませんし。
もっと良い方向に変えて行きたいなという気持ちがあるんです。

---これからの杉浦さんの活動は、どのようになっていくのでしょう?
人と人との結びつきが出来て、板橋区の中で、子育て支援を専門に活動する組織が作れたらいいなと思っています。
子育てて、長い人生の中で一時ですよね。一時、辛抱すれば何とか過ぎてしまうから、(行政や社会に)積極的に発言するという人が少ないんです。
子育ての当事者として、言っておくべき事は、きちんと言わなくてはいけないんじゃないかな?と、思います。




ニューマンライフ支援センター

毎月6日間(0才児・1歳児・2−3歳児の日を2日づつ)、地域の子育て支援活動として、主に、お母さんと乳幼児が参加する、サロンを開催しています。
子どもと遊んだり、ゆっくりお母さん同士の会話をしたり。
保育学を専攻している学生を中心にボランティアとしてかかわり、毎月充実した交流スペースを提供しています。


今回はそのサロンで大学4年生のお姉さんたちが授業の中で計画した「おやこあそびひろば」というイベントにお邪魔してきました。

学生さんがチームに別れ、2つのスペースで1−3歳の親子遊び交流サロンを開催していました。

学生さんがお母さんとお子さんに色々な遊び方を紹介するといった内容。
学生さんたちもよくもまぁいろんな遊びがあるもんだというほど、次から次へと楽しい遊びを繰り出していきます。

東京家政大学、佐々木先生のお話によると、学生にとっても実際にお母さんとの交流を持てるというメリットがあり、お母さんとっても親子で気軽に学生と遊んでもらえるということで、人気のイベントだそうです。

学生さんは皆さんが、実習なども済ませた4年生というのもあって、落ち着いて、なごやかに、予定して組んであるプログラムを進めて行きます。

しっかりと親子や、親同士が触れ合えるように、プログラムを組んでいるのは、さすがです。
手遊びがあったり、人形劇があったり、工作があったり。
その中で、お母さん同士もしっかりと交流をされているようでした。


今回の特集いかがでしたでしょうか?
広く浅くの情報ですが、ご自身にあったサービスを見つけていただければと思います。
また、これから子育てをされる皆様にもお役に立てていただければ幸いです。

板橋区は思った以上に子育てに熱心ですよ!




●健康福祉センター

区役所保健サービス課
【TEL】
03-3579-2313
【FAX】
03-3579-2319
【e-mail】
ki-suisin@sity.itabashi.tokyo.jp
【URL】
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
hokenjo/kenfuku.htm


上記ホームページであなたの地域の健康福祉センターを調べることができます。

【受けられるサービス】
・産後の育児支援
・母親学級 両親学級 育児学級
・育児相談
・新生児、産婦訪問
・乳幼児健康診査

【平日夜間子どもクリニック】
〒175-0082
板橋区高島平1-7-1
電話 03-3559-8518

平日夜間のお子さんの急病でお困りの方に小児科応急診療を行っています。
詳しくはこちら。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
hokenjo/heijituyakann/
kodokuri.htm

●子ども家庭支援センター

〒 173-0015
板橋区栄町 36-1
板橋区立グリーンホール3階
【TEL】
子どもなんでも相談 03-3579-2656
児童虐待相談 03-3579-2658
(ファミリーサポートセンター
03-3930-2423)
【FAX】
03-3579-2659
【URL】
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
josei/kodomo/kodomo.htm
【アクセス】
東武東上線「大山駅」から徒歩 5 分
三田線「板橋区役所前駅」から徒歩 5 分
【利用できる方】
・子育て中の父母、養育者及び子ども本人(18歳未満)
・子育て支援に関わる活動をしている方
【開館時間】
月曜日〜土曜日 9:00〜17:00
(祝日、年末年始を除く)
☆児童虐待相談は、
月曜日〜金曜日 9:00〜17:00☆土曜日・および時間外のご相談は、予約制となります。事前にお電話下さい。
【利用料】
無料
【その他】
・駐輪場は、南側玄関の横にあります。
・ベビーカー置き場は、 3 階親子交流室入口付近にあります。
・駐車場はございませんので、車でのご来館はご遠慮ください。

【受けられるサービス】
・総合相談
・親子交流サロン(おいっちにひろば)
・母と子の関係を考える会
・ファミリーサポートセンター事業
・子ども家庭在宅サービス事業
・児童虐待防止に関すること
・はつらつ親子の広場
・情報提供(子育て通信「すくすく」の発行)

●児童館

区役所児童課
【TEL】
03-3579-2475
【FAX】
03-3579-2487
【e-mail】
j-ikusei@city.itabashi.tokyo.jp
【URL】
・手当てについて
児童課では子育てに関する様々な手当てを支給しております。詳細は下記のURLで見ることができます。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
kids/teate/Teate.htm


・児童課のページ
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
kids/top.htm


【受けられるサービス】
●手当て
・児童育成手当て
・児童手当て
・児童扶養手当て
・障害手当て

●児童館
・幼児ふれあいひろば、幼児クラブ
・学童クラブ のびのび広場
・幼児専用すくすくサロン

●保育園
区役所児童女性部保育課
【TEL】
03-3579-2480
【FAX】
03-3579-2487
【URL】
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/
hoiku/index.htm

【板橋区内保育園パーフェクトデータ】

区内の保育園の情報が網羅されています。現在の子どもの受け入れ可能人数なども掲載されています。
http://www.hoiku.net/

●いたばし子育て応援サイト
「ぽっかぽか」
http://www.pokkapoka.jp

板橋区の子育てに特化した様々な情報・コンテンツが満載です。
掲示板での交流も活発です。
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●東京家政大学
「ヒューマンライフ支援センター」
Hulip(ヒューリップ)
http://www.tokyo-kasei.ac.jp/~hulip/

「ヒューリップすくすくサロン」という子育て支援サロンが開催されています。
日程などサイトでチェックしてみてください。